直感的で、とっつきやすい

スタッフ

当設計ソフトを使って学んでいる生徒の皆さんの反応について、是非お聞かせください。

森下先生

操作性の慣れに時間のかかる生徒も少数いるにはいるんですけど、ほとんどの生徒達が直感的に操作しています。最初の操作性やインターフェイスに慣れたら、あとはもう自分たちでやっているので、以降は操作のことで説明することはほとんどないですね。
授業の中でつまずくということもほぼない。

森下先生

だから、これ、くくりとしては「3D」とか「CAD」っていうくくりになっちゃうけど、他の「3D」とか「CAD」っていうのと、敷居の高さが全然違いますよね。他のCADソフトだと多分ここまで出来ない。

森下先生

線を描いて、頭の中にあるイメージを図として形にしたり、構造や寸法などを考えながら検討したりというのは、まだまだ「作る経験」そのものが少ない生徒にとっては、本来とても難しいことなんですよね。それをパソコンの画面の中でシュッと材料を持ってくるだけで出来るから、生徒達にとっても良いんだろうなあ、と。

森下先生

材料を選ぶときに、画面上で材料がクルクル回りだすじゃないですか? あれが楽しいみたいで。パソコンの3次元空間って今の子供たちにとっては普通なんでしょうね。ゲームなどの影響もあるのか、違和感は全然ないみたいです。こちらが思っている以上に入りもスムーズに入っているから、とっつきやすいんだと思います。

スタッフ

使うのが楽しくなるソフトにするために、実は、普通のCADソフトには無い、効果音やアニメーションなども表現しています。設計ソフトとしては必要ない機能ですが、わかりやすさや使う楽しさにも拘っているんですよ。

これからの新しい技術教育

スタッフ

令和2年夏には、新たな試みとしてオンラインでの「技術授業づくり研修会」も開催されましたね。実施を終えられていかがですか。

森下先生

新型コロナウィルスの影響で今年度は研修会の無い年になるかとも考えましたが、一時休校していた学校も再開の目処が立ち、「何かを広めるようなことをするんだったら今しかないな」と思って。それであのタイミングでのオンライン開催となりました。講師の各先生に加え、KismやcaDIY3Dにも協力をお願いして。

森下先生

前年の研修会での「こんなことが出来ますよ」という紹介的な内容から、今回はもう一歩突っ込んで、「多分こういうところで困るから、こんな方法でクリアしていけますよね」みたいな提案なんです。設計と、製作の特に接合の辺りを中心にした研修。これから合板DL・モジュール木工や設計ソフトを使った授業をしようという方には、それなりにヒントがあったのではないかと思います。

森下先生

教育現場内外からいろんな方が集まっての会で、これからの新しい技術教育でどんなことが出来るのか、各立場からどう関わっていけるのかを考えて頂ける場を設定出来たという意味では良かったかな、と。

森下先生

研修会というと、教員のみを対象としたのものが多いのですが、各分野の方や企業にも、こちらの願いとか意図をご理解頂いたうえで、手を貸して頂ければいいなと思ってやらせてもらっています。 今回の研修会は開催当日以降も継続してオンラインでの視聴を受け付ける形を取ったんですが、いろいろなところから追加での申し込みを頂きました。とても有難いことですね。

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