高知国際中学校から導入後の感想【令和5年度実践報告】
令和5年度にcaDIY3Dを導入頂いた、高知国際中学校の白井先生から導入後の感想を頂きました。
昨年はcaDIY3D導入にあたり遠方よりお越しいただき、研修やその後のフォローもしていただき大変助かりました。授業の実施につきまして所感を申し上げます。
導入を検討するにあたっては生徒が扱えるかどうかの不安がありました。また、扱えたとしても時間内に作品ができるのかどうかという不安もありました。研修を受講し基本的な操作はできるようになりましたが、慣れていないため授業で使うにはかなり不安がありました。
授業を行うと多くの生徒は直感的に操作を覚え、事前にかいた簡素な構想図をCADでどんどん作図していきました。ソフトウェアの操作説明はほとんど必要なく、直感的に生徒が試行錯誤しながら夢中になって取り組む姿が多くみられました。できあがりは方眼紙と定規や鉛筆でかいた過去のものとは比べものにならないものでした。方眼紙と鉛筆や定規では試行に時間がかかり間違いに気づいても修正に時間がかかり、5mm方眼の3分の1の縮尺では精度も出ませんでした。
CADならば修正ややり直しにも手間がかかることもなく試行錯誤に時間が取れ、やり直しが容易なのでできあがるまで集中が途切れることもありませんでした。導入前の心配は杞憂でした。
ですが、採点と評価にあたってはまだ再考の余地があります。図がきれいにできるので一見できているように見えます。しかし、寸法が違っていたり、接合部が食い込んでいるができているように見えるようになっていたりして、一目では判断できないことも数点生じました。
実際に作ってみてその間違いに気づくことも貴重な経験ですが、実際に材料に線を引くまでに気づけるような機能があればと思いました。
以上少しでもご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願いします。